苦しみの原因【有無同然(1)】

 

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ヨーロッパ観光の名所、スイスのレマン湖のほとりで、
スイス人が釣りをしていた。

 

しばらく見ていた日本人が
「何しているんですか」と聞いた。
「いや、魚を釣ろうと思って」と答えると、
「釣れませんね。いっそ底網かけてバーッと捕ったら」と日本人。
「底網かけて捕ってどうする」と逆にスイス人が聞く。
「市場で売ればいいじゃないか」  
「儲けてどうする」
「景色いいからこの辺の別荘を買えばいい」
スイス人が「別荘買ってどうするの」
日本人いよいよ困って
「釣りでもしてればいいじゃないか」

 

こんな幸福論の破綻は世に満ちています。

 

仏教では、これさえあれば満足できる、幸せになれる、 と人々が躍起になって追いかけているものを
「有っても無くても同じことだ」『有無同然』と喝破します。

「田なければ、また憂いて、田あらんことを欲し、 宅なければ、また憂いて、宅あらんことを欲す。
田あれば田を憂え、宅あれば宅を憂う。 牛馬・六畜・奴婢・銭財・衣食・什物、
また共にこれを憂う。有無同じく然り」(大無量寿経)

 

「田畑や家が無ければ、それらを求めて苦しみ、 有れば、管理や維持のためにまた苦しむ。
その他のものにしても、みな同じである」

 

これから数回にわたって有無同然の実態についてお話ししていきます。

 

苦しみの原因【有無同然(2)】

 

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浜崎あゆみの『appears』という曲に
「恋人達はとても幸せそうに手をつないで歩いているから、まるで全てのことが上手くいってるかのように見えるよね。真実(ホントウ) はふたりしか知らない」
とあります。

 

私、菊谷隆太は愛知の田舎から東京に出てきた時(当時18歳) 手をつないで歩くカップルが多いことが目について、うらやましい思いをつのらせておりました。

 

それまで女性ときちんとお付き合いしたことがなかった私は
【恋人達はとても幸せそうに手をつないで歩いているから、 まるで全てのことが上手くいってるかのように見えるよね】と思ったものです。

 

それから人生経験を重ね、【真実(ホントウ) はふたりしか知らない】と続くあゆの歌詞も理解するようになりました。

 

誤解、嫉妬、裏切り、和解、幾多の困難を乗り越え、愛を確かめ合い、信頼を育んできた二人が、
ついにゴールインする結婚式。

 

ところがこれで完成ではありません。

 

こんな辛らつな小話がありました。

 

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恋愛中の若いカップルが、夜遅くまで公園のベンチで、ウソの言い合いの末、意気投合する。

 

結婚の現実は、だが甘いものではなかった。

 

次から次と子供が産まれる。病気はする。車で思わぬ事故を起す。バブルがはじけて失業し、ついに借金のアリ地獄に転落する。

 

「あなたは、お父さんから貰える山があると言っていたのはウソか。こんな時に売ったら」
と、疑惑の眼で妻が責めると、
「お前は、愛情さえあれば、そんな山や財産は問題じゃないと言っていたのはウソか」
と、激怒して夫は反撃したという。

 

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▼彼女いない暦18年というときは、一人で歩くのがさびしくて、彼女さえできれば満足できるように思い、

▼付き合いようになれば、浮気や心変わりが心配で、結婚できたら安心できると思い、

▼結婚したら、また悩んで、こんなことなら独身のときのほうがずっと気楽だった、と嘆く。

 

恋人がいなくて苦しんでいるなら、 恋人ができたら苦しまないはず。

恋人のために苦しんでいるなら、恋人がいなくなれば苦しまなくてよいはず。

 

有っても苦、無くても苦、お釈迦様の『有無同然』の教説が身証されます。

 

苦しみの原因【有無同然(3)】

 

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日本の歴史上、彼ほど成功した人はいない、と言われる豊臣秀吉。
歴史家は、16世紀当時、世界一の金持ちはフェリペ2世か秀吉であ
ったろう、と分析しています。

 

フェリペ2世といえば、沈まぬ国スペインの王であり、
南北のアメリカ大陸の黄金を手中にした人ですが、
秀吉はそれ以上だったかもしれないと言うのだから驚きです。

 

当時、日本はゴールドラッシュで、金銀がザクザク採れ、そのすべてを牛耳っていたのが秀吉だったからです。さらに当時日本は世界最大の陸軍国であったとも聞けば、明を占領するという秀吉の構想も
あながちに誇大妄想とはいえません。

 

絢爛豪華な大阪城や聚楽第に、そんな秀吉の権勢をみることができます。
黄金の瓦葺の屋根に、黄金の茶室に、黄金の風呂。大阪城のトイレは、何と八畳敷きの広さ。

 

しかしトイレをこのように広くしたのは、壁越しに長槍で突かれないようにするためだったそうです。
風呂にも周りに隠し堀を掘って、刺客がきたら、すぐに逃げられるようにしていたといいます。

 

トイレや風呂といえば、多くの人にとって人目を気にせず、一番リラックスできるところのはず。
秀吉は、そんな時でも、殺される危険性があり、おびえていたのです。

 

秀吉の幼名は日吉丸といい、尾張中村の水飲み百姓だった時は、田んぼのあぜ道で人目を気にせず、
心ゆくまで日なたぼっこできました。「ああ、あの時の方がよかった」と思ったかも知れません。

 

しかし同時に考えてください。
もしタイムマシンでもあって、日なたぼっこの日吉丸にマイク突きつけて「お前幸せか?」とインタビューしてみたら、なんと言ったと思われますか?

 

「幸せで幸せでたまりません。大満足です」
とは言わないでしょう。
「欲しい物も買えず、人からはアゴで使われる立場はいやだ。
人をアゴで使う立場になりたい。男として生まれたからには立身出世したい」
とでも言ったのではないでしょうか。

 

足軽だった時は
「早く出世したい、もし天下人にでもなれたら」
とあこがれ、人一倍必死に駆け上った秀吉。

 

ところが天下を取ってみれば、その立場を守るのに汲々とし、
老いと死を恐れ「あのころはよかった」と懐かしむ

 

釈迦はこれを『有無同然』と喝破されました。

 

パナソニックを一代で築いた、あの松下幸之助も、早稲田大学での講演の際に、学生諸氏に向って
「私の全財産を君達に差し出してもいいから君達の若さがほしい」
と言いました。これも『有無同然』

 

ソ連から独立した東欧の国家は、共産主義だったときは「民主化さえすれば」と願い、
民主国家となった今は、経済の荒廃が続き、 自殺率は世界中でトップです。

 

独身時代は「早く結婚したい。そして安心したい」
結婚したら「あーあ、独身時代は気楽だった、自由だった」

夏ならば「冬が良かった」
冬ならば「夏が良かった」

 

『有無同然』を様々な具体例を通して話をしてきましたが、
何を言わんとしているか、分かられましたでしょうか。

 

『有無同然』の教説は
【幸せになれない原因は「外」にあるのではない、「内」にあるのですよ】
とのお釈迦様のメッセージなのです。


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